マドンナをも虜にしたファッションデザイナーの裏側に迫るドキュメンタリー
ジャンポール・ゴルチエは、マドンナの「コーンブラ」を手掛けたデザイナーとして知られているが、映画衣装の分野でも多くのキャリアを持つ世界的ファッションデザイナー。
ピーター・グリーナウェイ監督の『コックと泥棒、その妻と愛人』(89)を始め、リュック・ベッソン監督の『フィフス・エレメント』(97)、ペドロ・アルモドバル監督の『キカ』（93）や『私が、生きる肌』(11)など、数多くの作品の衣装を手掛けてきた。
『ファッション・フリーク・ショー』は、そんなゴルチエの幼少期からデザイナーとして成功を収めるまでの半生をミュージカルで描いた作品。ゴルチエ自ら演出と衣装を手掛け、2018年のパリ公演では25万人を動員。2022年のロンドン公演では30万人を動員し、ファッションの本場を熱狂に包み込んだ。
現在、世界各地でワールドツアーが決まっており、日本でも5月19日から渋谷の東急シアターオーブ（渋谷ヒカリエ11階）、6月７日より大阪フェスティバルホールにて公演が決定している。
そんな『ファッション・フリーク・ショー』の舞台裏に迫るドキュメンタリー映画『ジャンポール・ゴルチエ：フリーク&シック（原題）』の日本公開に合わせ、6月4日(日)にはヒューマントラストシネマ渋谷にて1日限定の先行上映が行われる予定となっている。
本作の監督を務めたのは、これまでフランスの柔道家テディ・リネールのドキュメンタリーや、Netflixで配信されたエマニュエル・マクロン仏大統領のドキュメンタリーを手掛けてきたヤン・レノレ。
本作には今なおファッションアイコンとして君臨し続けるマドンナが出演しているほか、フランスの名優カトリーヌ・ドヌーヴやマリオン・コティヤール、アルモドバル監督作の常連俳優ロッシ・デ・パルマ、ディスコ&ファンクミュージックの巨匠ナイル・ロジャースなど、錚々たる面々がスクリーンを彩っている。
『ジャンポール・ゴルチエ：フリーク&シック（原題）』は9月29日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、新宿シネマカリテほか全国順次公開。（フロントロウ編集部）
